「ミスがクローズアップされる打線は駄目な打線」
ゴールデンウィーク最後の3連戦で、最下位中日に連敗を喫した巨人。原辰徳監督(64)は、どこか他人事のように打撃陣を評した。
「好調だった中田翔が肉離れで離脱し、投手陣も崩壊。過去一度しかない最下位もあり得るほど、明るい材料がありません」(番記者)
原監督は現在、3年契約の2年目。だが48年ぶりの最下位となれば、交代の可能性は十分。さらに、
「球団史上2度目の2年連続Bクラスでも、責任は問われるでしょう」(同前)
“ポスト原”最右翼とされているのが、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)だ。引退後すぐ二軍監督に就任。翌年終盤には一軍のコーチに配置転換、サインも阿部コーチが出すなど、原監督が帝王学を授けてきたが……。
「二軍監督時代、選手に罰走を科したり、キツイ物言いをしていたのを快く思わない読売本社の人間もいる。昨季も本来なら阿部もチーフコーチとして責任を負う立場にあった」(球団OB)
そこで浮上しているのが、複数の対抗馬。再登板説が根強いのが高橋由伸前監督(48)だ。前回は原監督の退任を受け、現役を引退して引き受けざるを得なかった。岡本和真など高橋政権で伸びた若手も少なくない。
「ただ、いま引き受けたら、前回同様、原監督が弱体化させたチームの立て直しが急務。本人は『また貧乏くじを引かされる』と警戒している」(高橋氏の知人)