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20代後半で「国民の愛人」と呼ばれて思ったこと

――10代の頃から大人の色気もあったような…?

橋本 中学生の頃から、制服着ていても「コスプレみたいだね」とか、友達と一緒にいても「一人だけ雰囲気が違う」って、ずっと言われていました。小学生の頃から大人びていたので、バスも子ども料金を払ったことがないです。大人料金を請求されちゃって。でも言えなくて。

撮影 石川啓次/文藝春秋

――20代後半に「国民の愛人」と言われて話題になりましたが、「愛人」と呼ばれてどう思いましたか?

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橋本 やっと居場所が見つかったなって思いました。それまでずっと、「個性がないね」って言われてきてコンプレックスだったんです。でも、愛人キャラができてから、私の居場所はここなんだ…!ってしっくりきたし。愛人っぽく見られるように雑誌を見て研究して、話し方とかしぐさ、服装、髪形も全部変えましたね。服装は、おじさまが好きな服装…、上品だけどちょっとボディラインが見えているような服にして、髪は染めずに黒いロング巻髪で、姿勢は酔った時の姿勢。喋り方も声のトーンを落としてゆっくり喋るなどですね。

 私の「愛人キャラ」がフォーカスされた頃、ドラマ「昼顔」もすごくブレイクした年だったんです。不倫ブームも話題になって、さらに愛人にフィーチャーされた気はしますね。

「国民の愛人」以外にも色々ネーミングをしてもらって、「平成の団地妻」とか、「若き熟女」、そういうのがいっぱいありました(笑)。やっぱ熟女とか団地売りだったんですよね、私。

撮影 石川啓次/文藝春秋

「お嫁さんにしたいナンバー1になりたい」と事務所に相談すると…

――プライベートの橋本さんも、「愛人キャラ」だったんでしょうか…?

橋本 プライベートは全然違います(笑)。だから視聴者にバレちゃって!嘘ついているとか無理してるとか、エゴサーチすると書いてありました。

 自分でも、本当は愛人キャラじゃないよな…って思ってはいて、途中から「お嫁さんにしたいナンバー1」とか、どうにかそっちの方向に変えられないか?って事務所に聞いたんです。でも、26で手ぬぐい撮影やって、グラビアのタイトルも「びちょびちょ」とか激しめのも多かったので、誰もお嫁さんにしたくないよねって言われて(笑)。愛人面白いじゃん!という雰囲気になって、自分でもそうだよなって納得しました(笑)。