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心のパンツを脱いだら、ほんとのパンツも脱いじゃって

――「国民の愛人」キャラから約1年後には、篠山紀信さんにも撮影されました。

橋本 篠山さん、巨匠でした。やっぱりすごいです!初めてお会いしたときに、当時72、3歳くらいだったと思うんですけど、私と同じ年齢に下がって会話してくださるんですよ。だから、私もすごく心を開いちゃって。篠山さんの撮影は、いい写真が撮れなかったら帰っちゃうって聞いていたので、心を開きつつも、闘いだと思って挑みましたね。

――篠山さんに「心のパンツを脱ぎなさい」って言われたのは本当ですか?

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橋本 本当です。たぶん、本当のパンツは脱がなくていいけど、心のパンツは脱いでねって。それで伝わるものがあると思うので。

――心のパンツは脱げました?

橋本 脱げました。そしたらほんとのパンツも脱いじゃって(笑)。ニプレスも外して、アンダーも外して、全部脱いじゃいました。

 

撮影 石川啓次/文藝春秋

 裸一貫で撮影に挑みましたが、巨匠が作り出す空間がすごく心地よくて、気持ちも盛り上がっちゃって。写真集に載っている写真は隠してますが、色味は透けてるかな。撮影では身も心もはだけて、一番攻めた写真集になったと思います。撮影の夜は高揚して、眠れなかったです。

 篠山さんのグラビアもそうですし、自分でも、なんとかして読者に喜んでもらいたいなって思うようになって、よく、「グラビアはセックスだ…!」って言っていたんですけど。写真を見た人に、その瞬間を妄想してもらいたいなって思っていました。

『MANAMI BY KISHIN』より 撮影/篠山紀信

婚活を始めると「一晩限り」とか「愛人契約」とかそんなのばっかり(笑)

――グラビアで活躍されながら2019年、35歳のときに結婚されました。婚活もされていらっしゃったんですよね。

橋本 それまでジェットコースターのような恋愛が多かったので、30代になって結婚を考えたときに、そうじゃない、安定した、優しくて波長が合う人がいいなって思ったんですよね。

撮影 石川啓次/文藝春秋

――ジェットコースターのような恋愛は、愛人キャラの影響もありますか?

橋本 あると思います。自分でもちょっと危ない人を求めがちだったのもあるんですけど。女性にだらしないとか、お金が全然ないのに、家でゲームばっかりして働かないとか。それも楽しかったんですけど、30代になって結婚を意識したんですよね。

 ただ、婚活を始めたときって、ちょうど愛人キャラでいっぱいテレビに出ていた頃だったんです。来る人来る人、愛人契約とか、一晩限りどうですか?とか、そんなのばっかり。パブリックイメージってすごいなって。私は元々そういうタイプじゃないのに、本気でそうやって来られる方が多かった。愛人キャラの印象が強くて、誰からも口説かれなかったんですけど(笑)。