――ご主人様はお医者さんと伺いましたが、どんな方ですか?
橋本 東京では出会わないような、物静かな人です。今まで都会で会う人は派手な方が多かったので、最初に出会ったときからビビっときて、この人と結婚したいな…!って思いました。毎年クリスマスに、さびしんぼの会っていう集まりを私が幹事でやっていたんですけど、そこに友達が連れて来てくれて。
夫に出会って何回かお食事に行って、1カ月後にはお付き合いが始まりましたね。
家庭を持って良かったことと失ったこと
――結婚する際、グラビアなどお仕事については何か言われましたか?
橋本 グラビアOK、キスシーンOK、濡れ場OK。一応相談はしますけど、特に何がダメだっていうのは全然ないですね。やりたいならやってもいいよと言ってくれます。
――2020年に第一子を出産されました。家事分担、子育てなどどうしていますか?
橋本 二人でやっていますが、私の仕事がどうしても不規則なんです。夜にロケに行くときは、夫が時短勤務をして17時には帰ってきて、シッターさんは頼んでないですね。料理は私が担当していますが、その他の家事、掃除とかも、できる方がやろうって感じです。
――家族を持って良かったことはどんなことですか?
橋本 不安定な仕事についているので、心の保ち方が難しいときもあるんです。今は良くても、来月から仕事がなくなったらどうしようって不安に襲われることもあるし。でも、家族を持ってから、安心して仕事が出来るようになった気はします。前より自信を持って、取り組むことができていると思います。
たとえば、バラエティでもちゃんと使われる発言をしないと二度と呼んでくれない世界にいるから、それが怖すぎて、逆にやりすぎちゃって、空回りしたこともあるし。だからいいバランスが取れるようになったのかなって思います。
一方で、結婚したことによって失った仕事もたくさんあります。露出とかセクシーを求められる仕事もたまにはあるけど、少なくなりましたね。今は、ドラマとかバラエティ、女性誌の美容コーナーなど、マルチにやっています(笑)。今は今で良かったのかなって思います。
――今後のお話ですが、「ブラウン管より愛をこめて」の舞台に出演されます。
橋本 元々すごく舞台が大好きで、ずっと出てみたい劇団だったんです。自分で演出家さんに会いに行って、「私、舞台に出たいので出してください」って直談判したんです。シアタートラムっていう三軒茶屋にあるすごくいい劇場なんですけど、そこに立ちたかったし、夢が叶う感じですね。ちゃんといい作品が作れるように、プレッシャーと不安もありますがすごく楽しみです。
撮影=石川啓次/文藝春秋
INFORMATION
橋本マナミさんが出演する「ブラウン管より愛をこめてー宇宙人と異邦人ー」は6月29日(木)から7月16日(日)まで世田谷パブリックシアター内のシアタートラムで上演されます。詳細はこちらをご覧ください。
https://setagaya-pt.jp/stage/2092/
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。