「彼氏が別れてくれない」「無理、辛くて死ぬ」
大阪府泉佐野市で立花花華さん(18)を殴るなどした傷害の疑いで5月9日に逮捕されたのは自称自営業の山中元稀容疑者(22)。立花さんは死亡しており、警察は11日、容疑を殺人に切り替えて送検した。
立花さんが遺体となって見つかったのは3年前に出来たばかりの木造建てアパートの一室で、山中容疑者の自宅だった。2人は1カ月ほど前から交際関係になり“半同棲”が始まったばかりだったが、立花さんは冒頭のように友人に愚痴をこぼしていた――。
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「別の女性と同棲するために昨年10月に引っ越してきた」
社会部記者が解説する。
「事件は9日午後6時45分ごろ、『帰ってきたら冷たくなっている。呼吸もしてない』という山中容疑者の通報により発覚しました。山中容疑者は、前日に喧嘩になり立花さんが刃物を持ち出したのを止めようとして10発から20発殴ったと話している一方で、1時間くらい殴り続けたとも供述しています。
警察が駆けつけた際、ベッドに横たわっていた立花さんは、全身に複数のあざが認められ、胸の骨や肋骨が折れている状態だったといいます。司法解剖の結果、死因は執拗な暴行による出血性ショックとされています」
山中容疑者は8日午後11時から9日午前0時まで立花さんを殴り続け、同日午後4時ごろに外出したという。ただ、供述の内容が変わったり、空白の時間があったりと不可解な点が多く、立花さんが“持ち出した”とされる刃物は現場から見つかっていないという。
「食品販売の自営・コンサルタントをしている」と周囲に話していたという山中容疑者。その話を聞いたことがある近隣住民は「初対面は好印象だった」と語る。
「昨年の10月くらいに引っ越してきて、山中さんの方から挨拶してくれました。同棲するために越されて来たようでしたが、当時交際していたのは被害者とは別の女性でしたよ。
山中さんはスラッとしていて、ホストみたいな顔立ちのヤンキーといったイメージです。GUCCIやBALENCIAGAなどの、いかにもというハイブランドを着ていました。
昼間はよく自宅に居て、夜になると出入りが激しかったですね。女性とよく2人で出かけるのを見かけていましたが、相手がコロコロかわっていました」