岐阜県岐南町の小島英雄町長(73)が、町役場の複数の女性職員に対して“セクハラ”を行っていた疑いがあり、岐南町が事実関係を調査する「危機管理対策本部」を立ち上げたことが「週刊文春」の取材でわかった。複数の女性職員が小島町長による“セクハラ被害”を小誌に告発。小島町長は取材に対し「すいません、迷惑かけました」と発言している。

 岐阜市の南側に隣接する岐南町は、面積約8平方キロメートルの中に人口約2万6000人が住むコンパクトな町で、岐阜市のベッドタウンとして近年、若者を中心に人口が増加傾向にある。

 小島町長は2000年から9期にわたり岐南町議を務めた後、2020年10月の町長選で次点にわずか4票差で初当選。現在3年目を迎える。

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岐南町・小島英雄町長 ©︎時事通信者

女性職員が証言「少し屈んでみろ」「下着のラインが見える」

 いったい小島町長はどんな“セクハラ行為”をしているのか。女性職員Aさんが証言する。

「頭をポンポン叩いたり撫でたりするのですが、『おじいちゃんと子どもみたいやろ』と言うので、仕方がないと思っていました。でもある時、デスクでメモを取りながら中腰で電話をしていると、トンとお尻を叩かれて、『えっ!?』って」

 別の女性職員Bさんもこう明かす。

「お尻は私も触られました。町長に呼ばれてテーブルの角を挟んで斜め隣の席に座って話していて、立ち上がろうとしたら手を伸ばしてきて、ポンと。一瞬、状況が飲み込めませんでした。それに手もよく触られます」

岐南町役場

 さらに女性職員Cさんは、

「白いタイトなパンツを穿いてきた日、町長室に呼ばれたんです。すると、町長の机の前で『後ろを向いてみろ』と言われたのでその通りに向くと、今度は『少し屈んでみろ』。そうしたら『下着のラインが見える』と言われたんです」

 前出のBさんも「同じような体験をしました」と言う。