菓子大手ロッテの執行役員で子会社「Dari K(ダリケー)」の社長を務める吉野慶一氏(42)が、W不倫に陥り、コンプライアンス上、問題がある行動をとっていた疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。吉野氏は、「週刊文春」の取材の直後、ロッテ執行役員とダリケー社長を辞任した。
証券会社勤務を経て、チョコレート界の革命児に
吉野氏は慶応大卒。京都大とオックスフォード大の大学院を経て、モルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)に入社し、退社後の2011年にチョコレート業界のベンチャー企業「ダリケー」を京都市に創業した。
「深い味わいで国際的なチョコレート品評会でも数々の賞を受賞し、10年余りでチョコ好きに広く知られる人気ブランドに。途上国の生産者に利益を還元するなど『SDGs』を体現するビジネス手法でも注目され、吉野氏は『チョコレート界の革命児』などと呼ばれています」(経済部記者)
これまで「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)、「クローズアップ現代」(NHK)などのテレビ番組や、朝日新聞、読売新聞などの各メディアにも頻繁に取り上げられ、「カカオを通じて世界を変えたい」と語ってきた。
2022年1月にはロッテがダリケーを買収してグループに引き入れ、完全子会社化。
「買収規模は数十億円と報じられた。現在、吉野氏はダリケー社長とロッテ執行役員を兼務。事業の成功と売却で資産も10億から数十億円とみられ、不動産だけでも東京・港区に推定4億円以上のタワマンの部屋を、中央区にも推定1億円弱の部屋を所有しています」(前出・経済部記者)
高級ホテルでダブル不倫 「2人で無人の会議室に入ると…」
だが、その吉野氏には、メディアに見せない顔があった。関西在住の30代女性、A子さんと「ダブル不倫」関係に陥っていたという。A子さんから相談を受けてきた知人Bさんが明かす。