動き出したのは今年の1月。若い人たちは行動が速い。もちろん前職の店にも迷惑がかからないような出店地を探した。そして、若い人からお年寄りまで年齢層が広く、周辺にお蕎麦屋さんが少なかった今の板橋区役所前に出店を決めたという。「旧中山道には商店街があり街の雰囲気も暖かく、交通の便もいいので即決定した」と2人は口をそろえていう。
麺茹でや天ぷらの調理は、妹の恵さんと晃久さんで補完しながら行っている。お互いの動きを確認しながら、天ぷらの揚がり時間とそばの茹で時間などを合わせていく。もちろん息もピッタリ。一方、お母さんはもつ煮込みやいなり寿司、おつまみ作りを担当する。また全員で、給仕やお客さん対応を行っている。
かき揚げはカリッカリ、そばはコシもよく、つゆは自家製
さて、注文の「かき揚げ」と「選べるぷち丼セット」が完成した。まずはもりつゆをひとくち。鰹節、鯖節、日高昆布から出汁を丁寧にとり、生返しを合わせて自家製している。節系の出汁の味が広がり、その後昆布の味が広がる。
そばは生麺を使用して茹で立てでコシもよい。「かき揚げ」は玉ねぎ、にんじん、春菊などの野菜を使い、大きくてカリッと揚がっており、箸で簡単にほぐすことができる。
「ぷちカレー」はちょっとだけ食べたい時にはぴったりの量。カレーにはジャガイモがごろっと入ったそば屋の味というか家庭の味。女性やお年寄りにも人気だそうだ。
ミニ丼だけの注文もOK、好きなトッピングで丼も作れる
池田店長に訊いてみると、お年寄りのお客さんを考慮してミニ丼だけの注文もできるという。カウンターで注文を受けているとのこと。また、好きなトッピングで丼を作ることもできる。そこで、さっそく「半ライス」、「コロッケ」、「温泉玉子」、「ウインナー天」を買って「自家製コロッケ玉子丼」を作ることにした。