「ヨコハマしか勝たん!」
5月3日、そう雄叫びを上げ、来日初登板初勝利を飾ったのは、横浜DeNAのトレバー・バウアー投手(32)だ(その後、巨人・広島に打ち込まれ5月22日現在1勝2敗)。メジャーの元エースはなぜ、日本で投げることになったのか――。
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1年4億円という破格の条件で契約
日刊スポーツのMLB担当記者・四竈衛氏が、バウアーの実力について語る。
「年間最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞を2020年に受賞するなど、メジャーでも十指に入るトップ中のトップ選手です。名門大学のUCLAで機械工学を学んだこともあり、野球を科学的に分析する第一人者。フォームの動画解析やデータ分析をいち早く取り入れてきました」
バウアーは今年1月、ロサンゼルス・ドジャースから戦力外を通告された。契約期間は1年残っていたため、今季年俸の約30億円はドジャースがほぼ負担。そのためDeNAは1年、約4億円という破格の条件で契約を結ぶことができた。
「いわば大谷翔平やダルビッシュ有が入団するのと同じことで、この額では普通考えられない。日本に来たのはアメリカで投げる場所がなかったからです」(同前)
その理由について、在米ジャーナリストが語る。
「バウアーは21年6月、サンディエゴ在住の女性によって性的暴行を告発されたのです」