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 2022年10月、ジャニーズ事務所副社長及びジャニーズアイランド社長を務めていた滝沢さんは突如同職を退任し事務所を去りました。

 在籍時代、緩みがちだったタレントの風紀を正し、後手に回っていたITの活用を促し、令和のアイドル界で戦える人材の育成に励んでいた滝沢さん。ジャニーズの正統後継者と目されていた彼が事務所を離れたことは、大きな衝撃をもって受け止められました。

滝沢秀明氏

 その後まもなく、滝沢さんはTwitterアカウントを開設。

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 彼は通常の投稿をせず、プロフィール欄にメッセージを書き込んだり、スペースを通じて一般のフォロワーとコミュニケーションを取るなど、その不在に泣いていた人の心を柔らかくほぐしてくれました。

「私はあなたと新しい世界をつくりたい」

 芸能仕事への復帰を求める声が高まるなか、滝沢さんは「俺は休みたいんだよ~」とおどけたり、ライフワークの火山観察の写真をインスタに載せたり、TikTokに挑戦したりとマイペースで発信を続行。そしてついに2023年3月21日、Twitterの生配信を通して自らアーティストをプロデュースする新会社TOBEの設立を発表しました。

 TOBEの公式サイトで公開されている滝沢さんのメッセージを引用します。

“私はあなたと
新しい世界をつくりたい。
エンターテイメント。
それは私の人生。
もう一度ここから。
Entertainment for All.
どんなときにも、どこにいても、
確かにあなたと繋がっている。
楽しみかたは、人の数だけ。
そんな自由で新しい
次のエンターテイメントの形に
挑戦します。
TOBE
それはこの時代に生きる
全員が主役である。

滝沢秀明”

 ジャニーズがチョコレート工場だとすれば、TOBEは新宝島を目指す海賊船のようなイメージでしょうか。

「もう一度ここから」という言葉には、ジャニーズ事務所での経験をふまえて新たな未来を勝ち取ろうとする意気込みが感じられます。

 また、署名入りの文章は“殿”自らが「いっしょに楽しまないか?」と呼びかけるような、温かい安心感を醸しています。

 もしかしたら今までの事務所を離れ、滝沢さんの元に参じるタレントも少なくないかもしれません。

TOBE 公式サイトより

 TOBEの公式サイトには「AUDITION」という項目があり、「TOBEのプロデュースで新しい世界を舞台に活躍する、次の才能を探しています」として応募要項が記されています。

 募集期間は“常時”、応募資格は「日本国内在住の方。審査過程においてテレビ・WEB・その他媒体にて出演可能な方。合格後のレッスンに参加可能な方」とされていますが、性別や年齢の指定はありません(但し、未成年者が応募する場合は保護者の同意が必要)。

 専用フォームに応募理由や自己PR等必要事項を記入し、写真3枚をアップロードして応募完了となりますが、加工なしの正面顔写真、全身写真のほか、もう1枚は「ご自身のお好きな写真でかまいません」とされているのが印象的です。