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3.環境に適応し、居場所を見つける
ステファンさんの愛猫ジギーは小さい頃にオートバイの事故に巻き込まれ、左の前足を失った。にもかかわらず、包帯を外してから2週間ほどで以前と同じように何でもできるようになり、縄張りを守ったり恋をしたり、生活に大きな影響はなかったという。
“身体的環境的順応力という点で、猫は大変すぐれているらしい。本来は習慣や住環境の変化が嫌いだとしても、否応なく与えられた変化は受け入れる。そして猫にとって過ごしやすい環境と楽しい生活習慣を自分で作り上げることができるようだ。”
ステファンさんは“猫を見ていると、順応力とはつまりは賢さなのだとよくわかる気がする。”とたたえ、“こんな猫の生きる姿勢は、きっと人間にも役立つ。”としている。
『猫はためらわずにノンと言う』P.80「三本足になった猫が教えてくれたこと」より
米澤さんは、“ねこって、その時その場所でいちばん気持ちいいスポットを見つけ出す天才”と、ヒゲなどを駆使して快適な場所を探し当てる猫の能力に着目。外で暮らす猫も家猫も、常に自分なりの特等席を見つけ、リラックスした時間を過ごしている。そしてパリジェンヌも、お日様が当たるカフェのテラス席や公園のベンチがお気に入り。
『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』P.12-13