1ページ目から読む
4/5ページ目
4.「道で恋を拾うこともある」と知る
人間にはうらやましい限りの、自由気ままな猫の散歩。人間だって時にはあてもなくぶらぶら散歩してみるといい、ステファンさんは提案する。日常から抜け出してリフレッシュして、すてきな発見があるかもしれない。そして……。
“気分が変わって、新しい出会いだってあるかもしれない。”
“道で恋も拾いたいなら、もっと歩こう!”
『猫はためらわずにノンと言う』P.87「猫の一日 外を散歩すると何かがある?」より
米澤さんはパリで暮らしていた時、「恋は日常のささいなきっかけから生まれる」という事実を肌で感じたそう。本の中で展開されたストーリーでは、バスの急停止で女の子が男の子にぶつかります。“PARDON! からビビビと恋に発展するかしないかはフィーリング次第♥ ゼロパーセントではないのね~”とありますが、“今回は何事もなく円満に終了”。恋のはじまりに対して深く考えず(考えすぎると失敗する)、心と視野を広くしていつでもスタートできるようスタンバイしているのがパリジェンヌ流。恋とは「気がつけばはじまっているもの」なのかも。
『ねことパリジェンヌに学ぶリラックスシックな生き方』P.135