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 その後、再び6人は合流し、King&Princeの名前で2018年5月23日にシングル曲「シンデレラガール」でデビュー。まさにシンデレラストーリーを地で行く華々しいデビューの上、彼らには最終的にもう一つの伝説が添えられる。ジャニー氏が生前最後にデビューさせたグループという金看板だ。

King & Princeのデビューシングル「シンデレラガール」

「当時はKis-My-Ft2、Sexy Zoneらのデビューが相次いでいたこともあって、事務所はジュニアたちに対しはっきりと『デビューはないよ』と告げていた時期でした。そんな逆風を潜り抜けて、唯一デビューしたのがキンプリです。きっかけは、平野が中心となりメンバー6人全員でジャニーさんへ直談判したことです。もし断られたら全員でジャニーズを辞めようと話し合うほどだったといいます。6人でデビューしたいという意思は固かった」(同前)

ジャニー氏への直談判、そして華々しくデビュー

 悲願のデビュー曲は発売1週目で57.7万枚を売り上げ、キンプリは上々の滑り出しを決める。

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「キンプリのデビューはジャニーさんが強権的に進めたため、事務所内では反対派も多く、現社長のジュリー氏もよく思っていなかったといいます。しかし、デビューシングルやコンサートの売り上げで着実に実績を積み、バラエティ番組での活躍もあって事務所での待遇も手厚くなった。デビュー後、事務所は『世界のキンプリにする』と相当力をいれていました」(別のジャニーズ関係者)

ジャニー喜多川氏

 飛ぶ鳥を落とす勢いで人気を付けていったキンプリだがすべてが上手くいったわけではなかった。2018年11月に、メンバーの岩橋がパニック障害の治療に専念するため一定期間休養を報告。その後2019年2月に芸能活動を一部再開することを発表したが、同28日に再び治療に専念するために活動再開を見送り。ついには2021年3月にグループを脱退し、事務所をも退所した。