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細かなところをみると色々と違いが…

 見た目も機能も、Twitterとそっくりに見えるBlueskyですが、細かい点では違いがあります。例えば投稿できるのはテキストや画像だけで、動画を投稿したり、アンケートを取ったり、また公開範囲や返信可能なアカウントを指定するといった、Twitterにあとから追加された機能はありません。シンプルだった昔のTwitterそのままの印象です。

 またURLを貼り付けた時も、タイトルやサムネイルが自動的に読み込まれることはなく、たんにURLの文字列だけがベタ貼りされるなど、やや不親切な面もあります。いずれ改善されるはずですが、現時点では、気になったページを仲間に見てもらうために気軽にURLを投稿する用途には、いまいち使いづらい仕様です。

 このほかDM機能がなかったりと、見た目はそっくりながら、実際に使ってみると「あれっ」と感じる点はちょくちょくあります。まだ正式公開前のベータ版ゆえに実装されていない場合もあれば、取捨選択して意図的に省かれている機能もあるように感じられます。

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投稿画面の比較。左がBluesky、右がTwitter。見た目はよく似ていますが、機能が完全再現されているわけではなく、シンプルであることが分かります
URLを投稿した場合の比較。Twitter(右)はサムネイルとタイトルテキストが自動追加されるのに対し、Bluesky(左)はURLがそのまま貼られ、そこにリンクが張られるだけなので、タップするまではサイトの詳細がわからないこともしばしばです

 その一方で独自の機能もいくつかあります。代表的なのが、自分自身が独自ドメインを保有している場合に、それと紐付けることで、ユーザ本人であることを証明する認証機能です。Twitterでは(かつては)認証バッジを取得するために運営側に申請しなくてはいけなかったのが、このBlueskyでは自動化されている格好です。

 このようにTwitterをベースとしながらも、一歩進んだ機能も用意されているのが、Blueskyの特徴です。もともとTwitterの社内プロジェクトだったのが袂を分かって事業化したという経緯もあり、Twitterの反省を生かした設計になっているのはごく自然でしょう。