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「ファンからもらったプレゼントをSNSにあげるのは禁止」は、ファンに無理をさせたくないから。私たちがプレゼントをSNSにあげることで、「もっと良いものをあげなきゃ」「もっとたくさんプレゼントしなきゃ」って無理をする人がいるかもしれない。ファンには身を削るようなことをしてほしくないから、これも禁止しています。

 一見したら厳しいルールに見えるかもしれません。でも、現在の二丁魁のメンバーからは「このルールがあるから私たちはアイドルができている」と言ってもらえています。厳しいルールが、前代未聞のゲイアイドルグループを守ってくれているんです。

 

100万人に「二丁魁の歌に救われた」と言ってもらえるアイドルになりたい

――「アイドル」に対してとことん誠実な姿勢が伝わってきますね。ミキティーさんは、どんなアイドルを目指しているのでしょうか。

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ミキティー 以前は「ランキングで1位になりたい」「武道館に行きたい」と夢見ていたこともあります。でも、それを叶えるのは私たちの努力というよりファンの努力なんですよ。私たちが特典をつけて「1位になりたい」と公言することで、これまで1枚CDを買っていたファンが100枚買ってくれるようになり、1位になれるかもしれません。でもそれって、私のなりたかったアイドルなのかなと疑問に思うようになって。

 今の私たちは、ファンの努力で歌う場所を作ってもらっている状態です。もっともっと私たちが努力して、100万人に「二丁魁の歌に救われた」と言ってもらえるアイドルになりたい。1位になったり武道館に行ったりするのはそれからだなって思うし、それができるのが私がなりたいアイドルです。

 

いつかなっちとお話をするために

――今後、叶えたい夢はありますか?

ミキティー 二丁魁としては、これからもっと努力をしていって、いつか「本物のアイドルってこれだよね!」と世間に証明したい。あとは、個人的な夢ですが元モーニング娘。の安倍なつみさんとお話ししたいですね。

 アイドルとして売れている人はたくさんいるけど、私にとって“なっち”はすっごく特別な存在なんです。モーニング娘。が売れていない時代から全盛期にかけてセンターとしてみんなの前に立つのは、楽しいことばかりではなかったはず。でも、少なくとも私はなっちがアイドルの顔を崩しているのを見たことがない。いつ見ても頭のてっぺんから足の爪先まで、アイドルそのものでした。

 しんどいことがあったとき、なっちはどんな気持ちになるのか、どう乗り越えてきたか。なっちが夢が叶ったと思った瞬間はどんなときだったのか。そのときどう思ったのか。そして、なっちにとってアイドルとは何なのか。聞いてみたいことがたくさんあるんです。いつかなっちとそんな話をするため、ミキティー本物としても、二丁魁としても、もっと頑張っていかないと!

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。