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音羽-otoha-「『ぼっち・ざ・ろっく!』に曲を書いたのは自分の人生の伏線回収みたいな経験だった」

2023/06/04

source : 提携メディア

genre : エンタメ

note

音羽-otoha- 『PROLOGUE』は、YouTuber時代の本当に大事な日だけに出していた曲が入っていて。作ったときはその曲を歌い続けるかどうかも考えてなかったし、自己完結している感情が多いというか、内向きの感情の4曲というのが『PROLOGUE』でした。

──この曲でアーティスト活動の道を開いていこうみたいなものではなかった。

音羽-otoha- そんなものではなくて。バズってほしいともさらさら思っていなかったです。再生数も全然上がらなくていいから、自分の思っていることをこの世にひとつでも残せたらいいというくらいの感じで書いていました。

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──やはり「拝啓生きたがりの僕へ」が大きな区切りになっているんですね。その後に作った楽曲が『Unlockable』の収録曲である。そこで、やっぱり大きな変化が音羽さんの中で生まれたわけですね。

音羽-otoha- 「拝啓生きたがりの僕へ」を考えていた時期は、これから音羽-otoha-というたったひとりのアーティストとして、背水の陣のような気持ちでやっていくんだという覚悟も含まれていたので。それまでの4曲とは明らかな違いはあります。

──『Unlockable』の1曲目の「アズライト」は中でも扉を開いていく感が強い曲だと思うんですけど、この曲はどんな風に作ったんですか?

音羽-otoha- 「アズライト」は入り口のような曲がほしいなと思って。明るい曲を書くのは苦手なんですけど、自分の中でもこういう曲を残すことはすごく意味があることだと思うし、自分自身も背中を押されるので、頑張って書いてみようと思って。

アズライト [MV] / 音羽-otoha-

──「ダンスホール」はどういうところから作っていったんでしょうか。

音羽-otoha- これは「拝啓生きたがりの僕へ」の次の曲だったんです。どういう曲にしようかって悩んだんですけど、自分ってなんだろうって考えたときに、やっぱりバンドが好きで、ロックが好きだと思って。次はバンドサウンドで思いっきりロックにしよう、ギターソロは死ぬほど弾きまくろうと思って。曲の雰囲気から入った感じですね。