音羽-otoha- あまり難しくはなかったですね。本当に共感しかなかったので。自分の物語を書けばいいんだって。
──最初にできたのはどの曲だったんですか?
音羽-otoha- 「青春コンプレックス」でした。あれがまさかオープニングになると思ってなくて。挿入歌でも何でもいいんで使ってくださいっていう感じで出したら、オープニング曲になりましたって言われて。そのつもりで書いてないんですけど逆に大丈夫ですか? って、こっちが心配になるくらいの感じで。本当にありがたいお話でした。
──「フラッシュバッカー」はどういう感じで書いていったんですか?
音羽-otoha- この曲は、学生時代のいろんな苦い記憶を思い出しながら書きました。『ぼっち・ざ・ろっく!』の原作を読まなければそこまで鮮明に思い出すことがなかったと思うし、なんなら忘れ去りたいぐらいの高校時代だったりもするんで。無理やり思い返されたみたいな部分もありました。原作を読んで思い返した自分の学生時代を、大人になった自分視点で書いている曲ではあります。現役女子高生にこの曲を歌わせても良いものなのかという不安とか葛藤はあったんですけど、結果すごく沢山の方に良いと言っていただけて。書いて良かったなと思います。
──振り返って、『ぼっち・ざ・ろっく!』という作品に関わったことは、自分にとってどんな経験になりましたか?
音羽-otoha- 自分の人生の伏線回収みたいな経験だったなと思います。思い返せばキラキラした青春とは真逆の学生時代を送ってきていて。友達も少なかったし、ただただ帰ってひとりでギターを弾いたりする日々だったけど、いまになってそれが活きたというか。すべてのピースがハマっていまがあるという感覚もあります。本当にありがたいです。
後悔のないように表現し尽くしたい
──今年に入ってから『PROLOGUE』と『Unlockable』というふたつの作品が出ましたが、それぞれどんな位置付けで作っていったんでしょうか?