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1988年、実名で出版された最初の告発本『光GENJIへ 元フォーリーブス北公次の禁断の半世紀』の内容とは

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genre : ニュース, 芸能, 社会, 読書

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ハラスメントについて語られるとき、よく「今の時代に合っていない」「もうそんなハラスメントをしていい時代じゃない」というフレーズが使われる。それはハラスメントを続けてきた相手には有効な説得方法かもしれないが、真実ではない。人権を尊重し人の心を守るためには、ハラスメントはいつの時代にもしてはいけないものであるし、セクハラ、性加害もいつの世にも許されず、糾弾して責任を追求するべきものであるのだ。

芸能やエンターテインメント業界はどこから間違ってしまったのだろうか。未成年に対する大規模な性加害があったとして、そこで心の傷を抱えた被害者たちを彼らのタレントイメージを損ないようにして救うためにはどんなアクションをすればいいのか。

東山紀之が「ジャニーズという名前を存続させるべきなのかを含め、外部の方とともに全てを新しくし、透明性をもってこの問題に取り組んでいかなければならない」(2023年5月21日放送「サンデーLIVE‼」)と語ったように、解決は簡単ではない。「おれの二の舞にだけはなってくれるな」という北公次の叫びを無視し続けたことが、35年後の今、重くのしかかる。

村瀬 まりも(むらせ・まりも)
ライター
1995年、出版社に入社し、アイドル誌の編集部などで働く。フリーランスになってからも別名で芸能人のインタビューを多数手がけ、アイドル・俳優の写真集なども担当している。
1988年、実名で出版された最初の告発本『光GENJIへ 元フォーリーブス北公次の禁断の半世紀』の内容とは

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