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「現在のジャニーズ事務所の対応は、社会的に見て不足」

 他方、TOKIOをCMに起用するハウスクリーニング企業のユアマイスターは、(1)の質問に対し、以下のようにより厳しい見解を示した。

「現在のジャニーズ事務所の対応は、社会的に見て不足していると考えます。事実関係の究明、被害者の方を守る、所属タレントの方を守る、この3点について、引き続き真摯に対応していただき、社会へ報告していただくことを期待します」

 同社は(2)の質問(事務所が性加害問題について、第三者委員会を設置しないことへの評価)に対しても、以下のように回答した。

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「被害者の方々へのケアを最優先に配慮していただきつつ、第三者委員会を設置することがより早期の事実関係究明につながるのではないかと考えます。被害者の方々と所属タレントの方々を守る具体的な対策を実施していただけることを期待します」

ユアマイスターのHPより

 なにわ男子の藤原丈一郎を「日本生命セ・パ交流戦」のアンバサダーに起用する日本生命も、(2)の質問に対して、以下のように回答している。

「当社としては、一部報道にあるような性加害に関する問題について、到底許される行為ではないと強く感じています。そして何よりも、被害者の方々に寄り添った調査・対応が優先されるべきと考えます」

「タレントには罪が無い」「あくまでも故ジャニー喜多川氏(事務所)の問題」

(3)の質問(ジャニーズタレントをCMなどに起用することで、性加害を容認する企業イメージを国内外でもたれかねないことに対する見解)については、企業によって対応が分かれた。

 SixTONESの松村北斗をノンアルコールビール「オールフリー」のCMに起用するサントリーホールディングスは、「タレントには罪が無い」との立場だ。

「当社は『サントリーグループ人権方針』を掲げ、人権尊重の姿勢を打ち出しており、今後ともジャニーズ事務所の対応を注視していきたいと考えている。一方、タレント自身に責任はないと考えており、今後もブランドイメージに最も適したタレントを起用していく」

サントリーホールディングスのHPより

 元SMAPの木村拓哉を栄養ドリンク「リポビタンD」のCMに起用する大正製薬も、(1)~(3)の質問にまとめて次のように回答した。

「動画につきましては、当時の状況を踏まえご説明されたことは理解できました。当社はいかなるハラスメントも許容するつもりはありませんが、あくまでも故ジャニー喜多川氏(事務所)の問題であり、原則的にタレント本人に問題があった訳ではないと考えています。

 今後の調査対応については注視していきますが、ジャニーズ事務所が合理的に出来る調査をされた結論(結果)であれば尊重します」

大正製薬のHPより