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2人の「圧倒的安心感」の正体

 誰が見ても美しい圧倒的なビジュアルか、愛らしいフォルムか、はたまた実年齢よりも若く見える瑞々しい二人だからなのか……と、様々な理由が思い浮かぶ。こうした複合的な要素の結果だとは思うのだが、個人的には「本人のキャラクター性が強いゆえに、生々しさがないから」説を提唱したい。

 橋本環奈と山田涼介、彼らの共通点は美しすぎることだけではない。漫画やアニメの実写化作品に抜擢されることが多く、不可能だといわれていた二次元の“理想”を、三次元へと体現してきた実写化請負人同士なのである。

©AFLO

 主演の小栗旬と監督の福田雄一から指名された大人気漫画『銀魂』の神楽役を筆頭に、橋本が演じた二次元作品は『斉木楠雄のΨ難』の照橋心美、『かぐや様は告らせたい』の四宮かぐや、『今日から俺は!!』の早川京子、『弱虫ペダル』の寒咲幹、昨年は上白石萌音と共に舞台『千と千尋の神隠し』の千尋役にも選ばれ、今年は再演を予定している。広瀬すずや永野芽郁、福原遥など同世代女優の活躍も目覚ましい中、実写化作品においては橋本のほぼ独壇場だ。

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 余談になるが、未だ映画版のキャストが発表されていない『ゴールデンカムイ』について、友人たちと予想をしたことがある。男性キャラクターには続々と希望の俳優名が出てきたものの、本作のヒロインであり、アイヌの少女・アシㇼパのターンになった際にピタッと止んだ。私も悩むに悩んで杉咲花の名前を挙げたのだが、その内の一人が「……橋本環奈しか浮かびませんでした」と項垂れていた。

 実際の打ち合わせでも、こんな感じで真っ先に名前が挙がるのは“橋本環奈”なんだろうなと、その時ふと思ったのだ。