北海道“避けては通れないナゾの駅”「南千歳」には何がある?
地上のホームからエスカレーターを使って橋上の駅舎へ。改札を抜けて、外に出る。このあたりの千歳線はおおよそ南東から北西に向けて走っている。出口は北口と南口だ。まず手始めに、北口に出てみよう。
南千歳駅の北口。そこは……明快に説明するのは難しいが、ひとことで言うならジスイズ北海道、であった。タクシーが数台客待ちしているロータリーこそ小ぶりだが、そこから先に見える北の大地はとにかく北海道である。もう少しわかりやすく言えば、とにかく広い。明確に何かが広いというのではなく、漠然と、大地そのものが広いという印象を抱く。これぞ、北海道なのだ。
広場の一角には何やら立派なビルが一棟建っていて、奥には低層の大型商業施設が見える。東に延びる道の脇には木々が生い茂り、その中は駐車場。さすがに空港からはちょっと遠いから、この駐車場は商業施設のものだろうか。
駅前のビルは千歳アルカディア・プラザといい、この南千歳駅周辺に設けられた工業団地のビジネス拠点なのだという。奥の商業施設は千歳アウトレットモール・レラ。外資系投資ファンドによって2005年にオープンした。
ちょっとだけ中に入って歩いてみたが、なんとも空いているテナントも多く、お世辞でも賑わっているような印象は抱けない。それがコロナ禍の影響なのか、それとも立地の問題なのか。日本屈指の大空港からも近いのだから、持っているポテンシャルはこんなものではないはずだ。
駅前の道を歩いて行くと、遠くに見えてきたのは…
駅前の道を歩いて行くと、遠くにはレンタカー屋の看板が並んでいるのが見える。空港でレンタカー屋の送迎バスに乗って連れて行かれる先のひとつが、このあたりだったのだ。意外とクルマやバスに乗っていると、鉄道の駅でいうとどのあたりなのか、わかりにくいものですからね。
他には飲食店やオフィスビル、いかにも高級そうなコンドミニアムなのかアパートなのか、ホテルなのか、そういった建物がぽつんぽつんと建っている。