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黒いママチャリでやって来て、子供たちにお菓子を配っていた

「山下容疑者は黒いママチャリに乗って公園Aに来ていました。子どもがいると、持参したお菓子を配っていましたね。夏になると水風船を膨らませて、子どもたちと遊ぶ姿も見かけました。子どもにとってお菓子をくれる人は“ヒーロー”になるのか、“あんちゃん”というあだ名までつけられて親しまれていたようです」

 知らない中年から子どもがお菓子をもらうことに心配があったというこの男性だが、子どもたちには実害はなかったようだ。しかし、山下容疑者の行為は次第にエスカレートしていく。

山下容疑者が「あんちゃん」と呼ばれていた公園A

「ある時、小さい女の子に中古のスマホをあげたようです。特にスマホの中身が問題ではなかったようですが、高価なものですし学校でも問題になりました。それに、いくら子供好きとはいえ、60近い男性が自分のスマホを子どもにあげるというのは何が目的なのか分からず、薄気味悪いと評判でした」(同前)

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管理人と口論になり公園Aから姿を消した“あんちゃん”

 次第に保護者の間で要注意人物として認識され始めた山下容疑者。ある時から公園Aに姿を見せなくなるのだが、そのきっかけになったのは、今回の事件を予感させる騒動だった。

事件当時、現場周辺は規制線が張られた

「ある時子どもが、“あんちゃん”と公園を管理している高齢男性が口論になっているのを見かけたそうなんです。何か大声で怒鳴っていたようで、近くの交番から警察が駆け付ける事態になりました。その場は警察の仲介でおさまったようですが、山下容疑者の危ない一面を知ったような気がしました」(同前)

 公園管理人との騒動があった後、山下容疑者は公園Aに姿を見せなくなる。しかし、彼は決して懲りたわけではなく、今度は公園Aから数百メートル離れた公園Bに出没するようになった。別の近隣住民が語る。