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「尾上松也さんや中村獅童さんのように」
「有力な幹部俳優の御曹司というわけではないので、いまのところは歌舞伎の世界で大きな役が次々と巡ってくる状況ではありません。なので尾上松也さんや同じ一門の中村獅童さんのように、映像の世界で人気と知名度を獲得していくことも期待されているのだと思います。本人的には芸能界でのし上がっていくよりは、歌舞伎界で必要とされる存在を目指していると思いますが、外部の仕事での評判もかなり高いです」(九龍さん)
「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」は、5月28日に千秋楽を迎える。本来ならば1日きりだったはずの隼人の“主演”は計11日間に及ぶことになった。
「隼人さんは昼の部でも大事な役を任されていて、そこに六役の早変わりもある夜の部の主演が加わったわけですから、プレッシャーも負担も相当なものでしょう。ただ、メディアに注目されていることも含めてここは踏ん張りどころです。この緊急事態を乗り越えることで隼人さんがひと皮もふた皮もむけて、歌舞伎界にまた新たなエネルギーが生まれてくることを願います」(九龍さん)
猿之助の“期待”は、思いもよらない形で結実するかもしれない。
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