1ページ目から読む
4/4ページ目

スタッフはノリノリ「めっちゃおもろそうじゃん、見たい!」

――ラルクにとっても、ライクの活動は意味がある。

tetsuya ラルクの活動をしていない間に、ライクの活動をします。ライクが活動すれば、ラルクのことが話題になるかもしれないし、音楽シーンからラルクが忘れられないようにしたいという思いもある。ラルクにとっても、プラスになるはずです。

――コピーバンドをやると言った時の周囲の反応はいかがでしたか?

ADVERTISEMENT

tetsuya 身近なスタッフにコピーバンドのアイデアを最初話した時は、僕が逆に驚くぐらい「めっちゃおもろそうじゃん、見たい!」と言ってくれるノリノリなスタッフがたくさんいました。

 ラルクが動かないと、スタッフみんなが集まることは、ほとんどなかったんです。特にコロナ以降、音楽業界は活動がしにくくなっているので、コピーバンドを通じて、スタッフが集まれる場所を作りたいという思いもありますね。

5月30日のライヴでの様子。コピーバンドとは思えぬほど、ファンの熱狂がすごかった

ラルクファンも楽しんでもらえたら嬉しい

――コピーバンドの活動開始について、ラルクファンたちにメッセージはありますか?

tetsuya このバンドの結成はエイプリルフールに発表したので、たぶん最初はみんな嘘だと思ったはずです。個人的には、スタートは深刻に考えるのではなく、シャレで始めるぐらいの方が良いと思っています。ラルクの楽曲を待っているファンからしたら「いやいや、そういうことじゃないでしょ」「ラルク動かせよ」という声は当然あると思いますが、悪い方に捉えないで欲しい。僕がハードロックのコピーバンドの演奏を楽しんだように、ただラルクの楽曲を楽しんでもらいたいんです。

 もちろんラルクの活動は今後も続くし、ラルクが動き出す時には僕はラルクを一番に優先します。でも僕たちもライクのメンバーもスタッフも皆楽しんでやっていこうと思っているので、同じようにファンにも楽しんでもらえたら嬉しいですね。

jekyll 私も日本のファンの皆さんと同じようにラルクが大好きなファンの1人だということを知ってもらいたいです。常にhydeさんを尊敬していて、ラルクのメンバーの皆さんに敬意をもっています。コピーバンドではラルクのライヴではなかなか聞けない曲も演奏していくつもりなので、ラルクファンの皆さんが楽しんでもらえる良いきっかけを作っていきたいですね。

hydeのコピーを担うjekyll「常にhydeさんを尊敬していて、ラルクのメンバーの皆さんに敬意をもっています」 ©文藝春秋 撮影/細田忠

 インタビューを通じて、jekyllの熱いラルク愛と、tetsuyaの冷静なラルク愛が伝わってきた。ラルクとライクが相互に影響し合って、今後、音楽シーンにどんなインパクトを与えていくのだろうか。