こうした場合、不満を抱えつつも生活を続けていくうちに持ち直すというのはよく聞くケースだが、なぜスパッと離婚を決められたのか。
「生活してみたら合わない部分がたくさん見えてきていたし、お互いそこを歩み寄ることもできなかった。離婚後、共通の友達から『二人とも全然タイプが違うし、離婚するかもとは思ってた』と言われたときは結構ショックでしたが、無理をして生活を続けてもどうなっていたか。子供もいなかったし、お互いやり直せるタイミングでの離婚はどちらにとっても良かったんだと思います」
離婚後は何もやる気になれず、家に閉じこもって酒を飲むような傷心モードに入っていたという小島さん。数年ほどしてようやく立ち直り、その後、再婚。相手の方も再婚して幸せに暮らしているそうだ。
「結婚したい!」ブルドーザーのように動いた結果…
都内で医療関連の仕事に就く山田結衣さん(仮名・37歳)は、昨年5月に結婚し、10月に離婚したばかり。戸籍上の結婚生活は5カ月、実質的な結婚生活はわずか2週間ほどしかなかったという。
「以前から人並みに結婚願望はあったんですが、仕事も面白かったしそのうちできればいいかなという感じでした。それが33歳になった頃から無性に結婚したくなったんです。自分でもよく分からないけど、みんな結婚する権利を持ってるのに、どうして私はできないんだろう、もう結婚しないと自分を認めてあげられないみたいな状態に陥ってしまって。
婚活を始めて、最初は自力で相手を見つけようと友達に紹介してもらったり居酒屋で逆ナンしたりしていました。あと仕事関係でもそれなりに出会いはあって誘われたりもしましたけど、どうしても仕事が絡むと仕事優先で付き合う気にはなれなくて。そんな感じで3年くらいあがいたんですが、もう若い頃のような恋愛力がなくなってて、全然上手くいきませんでした。
そこでもうプロの力を借りるしかないとネットで探した結婚相談所に入会しました。登録料は30万円ぐらいで他に紹介されるごとにかかる毎月のコストが数万円。自分にプレッシャーをかける意味もあってあえて高額なところを選びました」
結婚という目標に向かって走り始めたまではよかったが、すでにこの時点でやり方を間違えていたという。
「最初に登録した頃はありのままの自分で相手と会っていたんです。でも髪も金髪だったし、私は焦るとマシンガントークになってしまい、相手に怖がられたりして。そこで相談所のアドバイスもあって、清楚な黒髪に変えて写真を撮りなおし、少し猫をかぶることにしたんです。