一人暮らしの部屋を引き払う段階になり、涙
「あの時はとにかく結婚という目標を達成することにエネルギーを集中させていて、今考えると完全に暴走してましたね。先に入籍と式を挙げて、同時進行で新居を探していたので、式の後に同居する流れになったんですが、式が終わってから一人暮らしの部屋を引き払っていざ引っ越す段階になって、自分はあんまり他人と一緒に住みたくないんだってことに気づいてしまったんです。『一緒に住みたくない病』です。
なんだかんだと理由を付けて引っ越しを引き延ばしたけど、いつまでも続けるわけにいかず、最後に泣きながら引っ越しをしたことを覚えています。
何かはっきりした事件があったわけではないんだけど、気持ちにシャッターが下りてしまったというか、すべてが面倒臭くなってしまったんですね。その頃は一緒に住むことに決めた郊外の場所も気に入らなくなるし、入籍して自分の名字が変わったことまで後悔してました」
結局、新居で一緒に暮らした期間はわずか2週間ほど。耐え切れなくなった山田さんは些細な喧嘩をきっかけに家を出て、そのまま戻ることはなかったという。
「最初の1週間は頑張ってご飯を作ったりして気合で乗り切ったんですが、蕁麻疹が出たりと、分かりやすく体調を崩して動けなくなっちゃったんです。そんなある日、私が向こうの想像以上に料理ができないことが原因で喧嘩になり、その日の夜に家を出ちゃいました。新婚生活を放棄して逃げたんです。
1カ月ほどホテルから会社に通いながらLINEとかでやり取りを続けました。もちろん旦那さんが悪いわけじゃないし、私も気持ちが落ち着いたら何とか話し合って改善できればと思っていたんですが、何を話してもすぐ喧嘩になるし、そのうち実際に会うことも怖くなってしまい、最後にはどうすれば相手から離婚を切り出してもらえるかしか考えられなくなってしまって。
最後には旦那側も諦めてくれました。めっちゃお金も請求されたけど、彼の言い分も当然なので、色を付けて多目に払いました。結局、結婚から離婚までの5カ月で体重が8kgも落ちてましたね」