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 自分のデータも多く公開することにしました。相談所では最初の段階で男性側が見られるのは女性の写真と年齢だけなんですが、男性側は女性を『35歳以下』で検索する人が多くて、当時36歳の私には厳しかった。

 なので、アピールポイントとして700万円の年収なども公開しました。公開した途端に年収300万円台のアルバイトなんて人から何件か申し込みがありましたけど、さすがに安定した職に就いて経済的に自立している人が希望だったので、そちらはお断りしました。

 でも、今思えばやっぱり自然体で臨むべきでしたね。清楚系にしたのもそうですが、お酒は大好きなのにたしなむ程度とか、タバコは吸わないとか、相手に気に入られるため小さな嘘をいっぱいついちゃったんです」

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相談所に入会してから3カ月、スピード婚することに

 それでも入会して1カ月ほどの間に5人とコンタクトし、3番目に紹介された大手運送会社のドライバー職の男性と交際に発展したという。

「4歳年下の彼は年上好きで、背が高くて男っぽい顔の女性が好みだったらしく、条件の合った私に積極的にアプローチをしてくれたんです。私のほうも、それまで会った人の中で唯一ちゃんと会話ができてフィーリングもよかったし、仕事もまじめにやっていることがわかったので、いい人だな、かわいらしい人だな、と。進捗は相談所に報告することになっていましたから、3回ほど会ってすぐ結婚を前提とした本交際に進みました。

 この頃にはもう結婚しようと決めていて、借金とか入れ墨とかがないことを確認したり、家族の宗教や病気、資産状況とかも聞きましたね。二人で子供はどうしたいか、結婚したらどの街に住むか、家賃や家計はどう分担するかといった話もしたし、私からも実は家庭的じゃないので料理は得意じゃないとか、仕事は続けたいといった要望を出して、お互いに合意していった感じです。

 普通の交際ならこういう部分で時間をかけてお互いのことを分かり合っていくのかもしれません。でも、私は目標ができるととにかく効率的に早く物事を進めたくなる性格で、結婚に対してもそうでした。

 相談所の費用もバカにならないし、正直、どれだけ早く結婚して退会できるか、みたいな感覚もあったんです。彼のほうは、結婚生活についてそこまで深くは考えてなかったのか、あんまりこだわりがなくて、『結婚式もやるならいいよ、めんどくさいから任せるよ』って感じ。結婚後に住む場所の希望があったくらいでした」

 山田さんはお互いの両親への挨拶や式場の手配、結婚に伴う雑事をテキパキと処理してゆき、結婚相談所に入会してから約3カ月で結婚式を挙げるというスピード婚を達成する。ところがゴールが見えた途端、心境がガラリと変わってしまったという。