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北島三郎(86)が語った「引退」の真相

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弟子の芽を摘むことだけはしたくない

 この春には50年続いた「北島音楽事務所」が体制を変え、北山たけしや大江裕、原田悠里らの独立が発表されたことも「引退説」に拍車を掛けた。北島さんは弟子たちを独立させた真意も語っている。

〈最近は、北山や大江、原田ら弟子たちについても、よく聞かれます。これから彼らは独り立ちしていくんだけど、大変でも、いつかは通らなきゃならない道でさ。海が凪いだ良い時期に船出させてやりたいってのは、俺が60歳になった頃から考えていたことなんです。

座長公演で熱唱 ©共同通信社

 例えば、北島ファミリーでコンサートをした時も、どうしても俺が前に出ちゃう(笑)。お客さんも比べちゃって、「いやあ、サブちゃん、よかったな!」とか言ってくれるんだけど、そのたびに「俺が弟子たちの壁になっちゃいけねえな」と。縁あって出会って、師匠と弟子の関係になったわけだけど、いつまでも抱え込んだままだと、彼らも伸び悩んで、俺が芽を摘むことになる。それだけは親方としてしたくないからね〉

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 6月9日発売の「文藝春秋」7月号と「文藝春秋 電子版」(6月8日公開)では、50回出場した紅白歌合戦の秘話をはじめデビューからの歌手活動を総括。キタサンブラックの思い出、さらには2018年に急逝した次男への想いも吐露している。

北島三郎(86)が語った「引退」の真相

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