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最近はタイトルを増やすサイクルが早すぎて……
「まだ20歳ですし、客観的に見て少なくともあと4、5年は技術的に伸びるでしょう。例を挙げると、4月の叡王戦第2局で新名人は大差で負けてしまったのですが、私は逆にあの敗戦から、スケールの大きさや、相当余力を持っているんだなと感じました。名人位獲得後の『名人にふさわしい将棋ができるように』という台詞は、ストイックだと思いますが本心でしょう。まだまだ将棋の道を究められるという手応えの表れだと思います。もしも全冠制覇しても、次なる目標に向かって将棋ファンを魅了し続けてくれるはずです」
そんな弟子を持つ「師匠のつらさ」を聞いてみると?
「一冠目、二冠目獲得の際はプレゼントをあげていたのですが、最近はタイトルを増やすサイクルが早すぎて……。実は六冠目の棋王を獲得したときも、お祝いの品を贈れていません。あげるものがないのが嬉しい悩みですね(笑)」
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