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白石を変えた1人の“指導官”

 2011年、3万8000人以上の応募の中から見事合格を勝ち取った白石。翌12年、CDデビューを果たすと、以降、乃木坂のエースとして君臨してきた。

「『インフルエンサー』などセンターを務めた楽曲含め、5度紅白歌合戦に出場。17年に発売したセカンド写真集は50万部を超え、『女性ソロ写真集として今世紀最も売れた』と言われています」(芸能記者)

 他方、グループ在籍中から、映画『闇金ウシジマくん Part3』(16年)に出演するなど、女優業にも挑戦してきた。とはいえ、本格的に演技を学んだ経験は無く、なかなか自信を持てずにいたという。

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 そんな彼女を変えたのが、1人の“指導官”だ。

「19年のドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日テレ系)で共演した古田新太(57)です。主人公の古田はゲイで女装家の高校教師、白石は同じ高校の世界史教師を演じました。ただ、『ポコチン』と下ネタを連呼したり、コメディエンヌぶりも求められる難しい役だった。しかも、古田と言えば『作り込んだ演技は嫌い』など過激な発言でも知られる。それだけに、白石は古田を怖いと思っていたようです」(日テレ関係者)

「劇団☆新感線」所属の古田新太

女優として活動する自信に繋がった古田の一言

 だが――。

 古田は撮影後、白石にこう声をかけた。

「麻衣ちゃんのお芝居、好きだよ、絶対に続けなよ」

 事務所関係者が言う。

「この一言が、女優としてやっていけるという自信に繋がったそうです、翌20年、白石は乃木坂卒業を発表。その後は、女優業を中心に活動している。『いずれ結婚しても仕事は続けたい』と語っています」

 

 イジメ、不登校という苦しい“坂道”を上った先に、アイドル、そして女優という道が広がっていた。