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エントリーNo.7

メーカー:ライフオンプロダクツ

型番:アロマハンディファン(HOO-M064-WH)

購入元:キャンドゥ

価格(税込):1650円

駆動方式:バッテリー(USB充電)

 実売価格1650円と今回紹介する中ではもっとも高価な製品で、付属のアロマオイルを入れて香りが楽しめるのが特徴。ファン径は小さく、風量を「強」にしても、1m離れると風をほとんど感じなくなるので、手に持って顔や首筋から20~30cmの範囲で利用すべき製品。ガード部が厚いためか運転音が静かなのは他製品と比べた場合の利点。今回紹介する製品の中で唯一USBポートがmicroBではなく、最新のUSB Type-Cなのはメリット。

本体外観。風量は3段階切替、自動停止するまでの運転時間は「強」で実測約71分
500mlペットボトルとのサイズ比較。他製品と比べても際立って細い
同梱品一覧。スタンド、USBケーブル、ストラップ、アロマパッドが付属する

エントリーNo.8

メーカー:不二貿易(輸入元)

型番:折りたたみミニハンディファン(FB-215)

購入元:キャンドゥ

価格(税込):660円

駆動方式:バッテリー(USB充電)

 見た目は一般的なハンディファンながら、持ち手を横向きに折りたたんでスタンドなしで置けるギミックが売り。折りたたんだ状態でポケットにすっぽり入るのは他製品にない特徴。風量は「弱」でも一定の風量はあるものの、モーター音もかなり大きめ。見た目はLED非搭載ながら充電時は内部が発光してステータスを判別できるのは利点。今回試した中で駆動時間が唯一2時間半を超えるなど、バッテリーの持ちは優秀。

本体外観。風量は3段階切替、自動停止するまでの運転時間は「強」で実測約172分
500mlペットボトルとのサイズ比較。折りたたむことで直接置ける構造
同梱品一覧。USBケーブル、ストラップが付属する

エントリーNo.9

メーカー:武田コーポレーション

型番:乾電池式薄型2wayハンディファン(UC3MHFW-19160)

購入元:ワッツ

価格(税込):330円

駆動方式:電池

 フラットボディを特徴とする製品で、単四電池3本で駆動。スタンドは背面に一体化しており、外出先でも手軽に立てて使えるのは利点。風量は「強」でも1m離れた距離にようやく届く程度しかなく、一方でファン音が騒々しいためオフィスでの利用には不向きであるなど、使いどころが難しい製品。電池が減ると回転が完全停止せずに徐々に風量が弱くなっていく仕様で、使えるのは実質2時間程度。

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本体外観。風量は2段階切替
500mlペットボトルとのサイズ比較。背面のスタンドで直接立てられる
同梱品一覧。付属品はなく本体のみ

ベストバイは?

 さて、今回の9製品から、ベストバイを選ぶとすればどの製品でしょうか。今回は3つの製品をベストバイとしてピックアップしました。

 1つ目はエントリーNo.2、角度調整可能なダイソーのハンディファン。首の角度が変えられるギミックはほかになく、実際に使ってみるとかなり便利なことから、ベストバイのひとつに選出しました。小型ながら風量も強く、欠点の少ない製品です。

 2つ目はエントリーNo.6、光友のハンディファン。運転音はやや騒々しいのですが、小さなファン径からは考えられないほど風量が強く、ベストバイのひとつに選定しました。ただし「弱」にあたる風量がないので常時運転には向かないのと、派手なLEDをオフにできない点は注意が必要です。

 3つ目はエントリーNo.8、折りたたみミニハンディファン。ハンディタイプの欠点であるボディの長さを横向きに折りたたむことで解決した逸品で、ポケットにも入れられるのは大きな利点です。駆動時間が驚くほど長いのもメリットで、こちらもベストバイにふさわしい製品といえます。

ベストバイの3製品。左がエントリーNo.2の「ハンディファン(角度調整可能、スタンド付)」、中央がエントリーNo.8の「折りたたみミニハンディファン」、右がエントリーNo.6の「ハンディファンWH&PK」

 以上のように、今回の9製品を見れば、現在百均ストアでどのようなハンディファンが売られていて、どのような違いがあるかがよくわかります。一方で電源ボタンと風量の切り替えボタンがひとつにまとまったモデルばかりで、風量を保ったまま電源をオン・オフできる製品がなかったり、また首振り機能を持つモデルが一切なかったりと、家電量販店で売られている2000~3000円のモデルとの違いもよくわかります。

 こうした特徴を踏まえて、入門用として購入するのであれば、1000円前後という低価格の製品であっても、ひと夏を乗り切るのには十分に役に立つはずです