毎年夏になると店頭に並んで注目を集めるのが、USBや乾電池で駆動する小型の扇風機です。持ち歩きに適したハンディタイプから、卓上で使用する据置タイプ、さらに首掛けタイプまで形状はさまざまで、プライベートはもちろん、クールビズで室温をあまり下げられないオフィスで使われているケースも多く見られます。

 そんな小型扇風機は近年、家電量販店だけではなく百均ストアでの取り扱いも拡大しつつあります。値段自体はさすがに100円とはいかず、安いもので数百円、高いものになると1000円を超える製品もありますが、それでも家電量販店で販売されている製品よりリーズナブルです。

 なかでも最近数を増やしつつあるのが、片手で持って使えるハンディタイプのファンです。今回は、現在百均ストア(ダイソー・キャンドゥ・ワッツ)で入手可能なハンディファン9製品をピックアップし、その違いをチェックしていきます。最後にはベストバイの3製品も紹介しているので、購入を考えている人はぜひチェックしてください。

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今回は百均ストアで入手可能なハンディファン9製品を比較します。ちなみに実売価格は330~1650円とかなりの幅があります

まずはハンディファン選びのポイントをチェック

 製品の紹介に入る前に、ハンディファンを選ぶ上で知っておきたい4つのポイントをまずは紹介しましょう。

風量

 扇風機の風の強さは、事実上ファンの直径で決まります。小さなファンで強い風を送るにはそのぶん高速で回転させなくてはならず、運転音がうるさいと周りからクレームが付きかねません。今回のハンディファンの場合、屋外で使うならばあまり心配はいりませんが、オフィスや図書館などで使うなら、風の強さと静粛性を兼ね備えたファン径の大きい製品がおすすめです。

同じハンディファンでもファン径は製品によってまったく異なります

駆動方法

 最近のハンディファンは、内蔵バッテリーをUSBで充電して使うタイプが多くを占めています。電池式は外出先での入手性がよいとはいえ、数時間ごとに交換しなくてはならず、コスパのよいバッテリー式に移り変わりつつあるのが現在のトレンドです。ただしバッテリー内蔵だと廃棄時に不燃ごみなどでは回収されない場合があるデメリットもあります。

電池式(左)はもはや少数派。ほとんどの製品はUSB充電式(右)です

スタンド

 最近のハンディタイプの製品の多くは、卓上で立てて使えるスタンドが同梱されており、外出先だけでなく据置でも使えます。ただしスタンドの品質はピンキリで、デスクに振動が伝わって騒々しい製品もあるので要注意です。なお図書館やカフェなど毎回違う場所で利用するのなら、スタンドが本体と一体化した製品のほうが、毎回スタンドを持ち歩く必要がなく便利です。

2~3年前のモデルと違いいまやハンディタイプのほとんどにはスタンドが付属します

自動首振り

 扇風機にあると便利なのが自動首振りのギミックですが、ハンディタイプの製品でこうしたギミックを備える製品は皆無です。上位の製品になると、自動首振り機能を備えたスタンドをオプションとして用意している製品もありますが、百均ストアで販売されている低価格帯の製品ではまずお目にかかりません。