「事故から約4カ月が経過しましたが、いまだに示談はしていません。彼の対応があまりに酷すぎるからです」

 6月4日に行われた東京都議補欠選挙で当選した自民党の鈴木章浩都議(60)について「週刊文春」にこう告発するのは、東京都大田区に住む40代男性のAさんである。

「はあ? 警察? たいしたことないだろ!」

 Aさんが突然事故に巻き込まれたのは今年1月29日の日曜日、午前11時半頃のこと。1車線しかない一方通行の細道を自転車で走っている時だった。

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「小さな交差点にさしかかった時に、右手の一時停止のラインからすっと自動車が進入してくるのが見えました。とっさのことで避けることもできず、車と私の右のふくらはぎが接触したんです」(Aさん)

事故があった現場

 ところが、

「その運転手は、すぐに車から出てこず、私が手招きするとようやく車から降りてきた」(同前)

 さらに「警察を呼びましょう」と呼びかけるAさんに対して、運転手はこう反論したという。

「はあ? 警察? たいしたことないだろ!」

 そこでAさんは自ら110番通報し、警察を呼んだ。この運転手こそ、鈴木氏だったのである。

 鈴木氏は1999年に大田区議会議員に初当選。2期務めた後の2007年には都議補選に大田区選挙区から出馬し、当選した。

鈴木章浩都議 ©時事通信社

「都議会では財政委員長などの要職に就いたことも。自民党会派では政調会長代行も務めました。2012年には上陸が禁止されている魚釣島に上陸したことが物議を醸しました」(都政担当記者)