「そりゃしんどいよ。そんなん当たり前やんか」
6月9日、0-4と日ハムに完封負けを喫した阪神・岡田彰布監督(65)は、先発した富田蓮の次回の登板について問われると、こう苛立ちを露わにした。
「今季の阪神は序盤から連勝を重ね、リーグ首位を爆走。交流戦前、昨季覇者のヤクルトに逆転勝ちを収めると、岡田監督も『でっかい1勝やな』とご満悦でした。『監督も厳しかった昔とは変わったなぁ』と言われていました」(運動部記者)
18年ぶりの優勝に向け視界は良好だったが……。
「交流戦に入ると勢いに陰りが見えてきた。西武とのカードで負け越し、パ・リーグ最下位で石井一久監督の休養説も飛び交う楽天との3連戦でも、1勝2敗でした」(スポーツ紙デスク)※交流戦は7勝10敗1分で終了
すると岡田監督は選手への苛立ちを隠さなくなった。6日の試合で無安打に終わった助っ人ノイジーについては「もうオレも辛抱できひんからな」と突き放し、10日に1点差の試合を落とした後は、選手がバットを「振れてへんということやろ」とバッサリ。
矛先はメディアにも向いた。9日の試合、安打で出塁した前川右京が走塁死でチェンジになった場面を、記者が積極的な走塁だったと語ると、「何を結果論ばっかり話さなあかんねん。俺は解説者ちゃうで」と言い放ったのである。
「もとから頓珍漢な質問をする記者には『野球勉強してから来いよ』と突き放す岡田監督ですが、最近は特に厳しい」(テレビ局関係者)