調子にのってしまうと思わぬケガを招く危険性も……男女231人を対象にした調査でわかった「苦手(嫌い)な体位」をお届け。

 “痛みの専門医”富永ペインクリニック院長・富永喜代氏による新刊『女医が教える 死ぬまで「性」を愉しみ尽くす本』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)

日本人男性が知らない「残念な体位」のトップ5をお届け。写真はイメージ ©getty

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学会で発表したリアルな中高年の性生活

「他の人たちは、一体どのような性生活を送っているのだろう」

 同世代がどのようなセックスをしているのか密かに気になる方も少なくないでしょう。

 ここでは、「日本性機能学会第32回学術総会」で発表した私の研究結果を交えて、中高年のリアルな性事情についてお伝えします。これは私が主宰するFacebookコミュニティ「富永喜代の秘密の部屋」のメンバー30代~80代の男女1万3740人を対象にしたものです。

 これまで「日本人の中高年の性」はあまり語られてこないテーマでした。世間一般にも中高年は性にまつわることには保守的で、セックスにも前向きでないというイメージもありますし、成熟した大人の恋愛ですら、「老いらくの恋」と揶揄されることもあります。

 しかし、このアンケート調査からは、そんな世間一般の固定概念を物ともせず、あくなき探究心をもってセックスを楽しんでいる中高年の姿が浮かびあがってきます。

 また私のYouTubeチャンネル「女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室」のチャンネル登録者数も9割が60代以上の男性ですし、富永ペインクリニックには、80代になっても現役でパートナーと性生活を楽しんでいらっしゃる方も来院されています。

 ここからは、「歳だから……」を言い訳にしない中高年の性生活の実態をデータから紐解いていきましょう。