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 もしもセックスに至るタイミングが予測できない際に、効き目が早いバイアグラを飲んだとしたら「やばい! あと30分でセックスしないと」と精神的に追い詰められてしまっては本末転倒です。

 つまり気持ちに余裕を持ちたいときは、シアリスを選ぶべきです。持続効果が長いので「いつセックスをするか」といったタイミングを気にせずにいられるのも最大のメリットです。

著者の富永喜代先生

 ちなみに「36時間持続する」というと、「えっ、ずっと勃起しっぱなしなのでは!?」と不安に思うかもしれませんが、性的刺激を受けたときだけ勃起するのでご安心ください。

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 より具体的にイメージをすれば、金曜日の夜にセックスをして、土曜の朝もまったりとモーニングセックスを楽しむ、そしてさらに同日の夜もセックスできる……といったところでしょうか。週末をふたりでゆっくり過ごしたい、イチャイチャしたいときに適しているシアリスは、一粒で二度、いやそれ以上に“オイシい”薬と言えるはずです。海外では、「ウィークエンドピル」とも呼ばれ、家庭内でもシアリスを使う人が多いそうです。

 さらに補足すると食後、お腹いっぱいの状態でED治療薬を飲んでも効きません。お酒も要注意です。ED治療薬のなかでは、シリアスが食事の影響を一番受けにくいです。

知っておきたいED治療薬の副作用

 副作用についても心得ておきましょう。

「ED診療ガイドライン」によれば、もっともメジャーな副作用は、頭痛やほてりです。ED治療薬(PDE5阻害薬)は血管を拡張させるので、ペニスだけでなくそれ以外の末梢血管も広がってしまうためです。

 

 また消化不良や鼻が詰まる、場合によってはめまいや背中の痛み、非常に数は少ないものの持続性勃起(薬を飲んだら勃起をし続けてしまう)症例の報告も見られます。

 病院では頭痛にはロキソニン、カロナールなどの鎮痛薬が処方されます。しかし、もともと片頭痛の持病がある方は、「勃起はしているけど頭痛でセックスに集中できない」という事態を避けるために、頭痛の副作用がもっとも少ないレビトラがオススメです。

 ほてりの副作用については、特に高血圧や糖尿病の方は注意が必要です。顔面が紅潮して、まるで飲酒しているように見えてしまうこともあります。

 顔がほてった状態で車に乗っているとき、一斉検問やパトロールの対象になってしまったらどうでしょう。「いや~実はバイアグラを飲んでいて……」と見ず知らずの警察官に告げるのは、やや気まずいはずです。どうしても運転をしなくてはならない人は、シアリスを選ぶのも手です。

 また、ニトログリセリンのような亜硝酸薬を飲んでいる人など、治療薬を服薬できない方もいます。こちらも合わせて、知っておいてください。