2023年1月8日、自宅で同居をしていた20代女性の2歳の娘に対してケガをさせたとして、京都府警は傷害の疑いで自称サービス業の男(20)を逮捕した。女性が110番通報したことで発覚した。その後、京都地検は1月23日、不起訴処分とした。処分の理由は明らかにしていない。

 この件について、娘の実父で、女性の元夫を名乗る男性・Aさんが筆者の取材に応じた。現在も娘の親権はAさんに戻っていないが、「子どもたちの命が危険だと訴えたい」と話している。

京都府警本部 ©時事通信社

証拠写真にはニュースで取り扱われるほどの怪我が

 Aさんから写真2枚が提供された。

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「まずタオルが2枚巻かれたもので、ケガがひどい写真。この写真は入院中のものです。1月末ごろのものです。写真は元妻が撮ったものです。もう1枚もケガがひどいですが、事件当時の写真です。これも元妻が撮りました。こういうケガの状態がこれまでないから、撮ったのではないでしょうか」

顔面が腫れ上がっている2歳の長女(父親提供)

 事件に関しては警察からの発表もあったが、Aさんは元妻からも説明を受けたという。

「『事実確認、事件までの説明』という書類があります。僕が無理やり書かせたわけではないです。車の中で書いてもらったので、ドライブレコーダーを見ればわかります。元妻の署名が書かれています」

 その書類には、「(交際相手が元妻の)長男長女への殴る蹴るなどの暴行を日頃からおこなっていた」と書かれている。その上で「令和5年1月には、交際相手は元妻の長女に対し、2人掛けのソファーで暴行し、ニュースとして取り扱われるほど顔に怪我を負わせた」「令和5年5月時点でも怪我の跡は残っている。当時の暴行は残酷さがあり極めて酷い状態であった」とあり、証拠写真として上記の2枚がある。

相談の要旨をAさんは否定

 事件が発覚した当時、Aさんは別居の末に離婚していた。別居の理由は何だったのか。

「僕の目の前で元妻が子どもに対して『うるさい』『近寄るな』という言葉を使っていたので、心理的虐待だと思っていました。当時、長男が1歳半ほど、長女が4ヶ月でした。長男は遊んでほしいから、元妻の髪の毛を引っ張ったりしていたんです。そのとき、元妻はスマホばかり触っていた。そこで、僕がちょっと怒って口論になったんです。元妻はよく『死ぬ』っていうのが癖で……、死ぬって言って、出て行ったんです。その後に警察が来ました」