「『今すぐ児童相談所を使って、子どもたちと元妻を引き離してくれ』と言いました。しかし、その時の調査官から『(元妻や交際相手が虐待をしているという)証拠を集めるんだったら、面会交流にふさわしくないです』と言われました。そのとき、僕もちょっとイラッとしましたが、気持ちを抑えて『わかりました』と言いました。それで終わってしまいました」
その後、長女への傷害容疑で交際相手が逮捕された。
今後は親権者の変更を争っていく形に
「それから行われた調停の場で、僕は調査官に『あなたの言っていたことが本当になりましたね。面会交流よりも親権者変更、子の引き渡しを申し立てた方が子どもに早く会えます』と言われました。すぐに申し立てをすると、元妻が『会いたいときにはすぐに会わせる』と言ってきたんです」
事件後、親子関係に変化はあったのか。
「結局、今年の3月、形式上は“よりを戻す”という流れになったんです。そして4月に調停がありました。2人は今まで調停案を別々に話し合っていました。しかし、4月の調停では同席でした。
でも、親権者変更等を取り下げることになったのですが、その後、元妻の態度が悪くなって、『子どもに会わせない』と。さらには『一緒に住む気がない』と言うのです。そのため、今後は、親権者の変更を争っていく形になります。もうやり直すつもりはない」
家裁の調査や警察の捜査のあり方も問われる
虐待事件に関しては、交際相手は逮捕されたものの、起訴されなかった。
「逮捕されて1週間後に釈放されています。本当に反省したかどうかわからないじゃないですか。元妻とはよりを戻したこともわかったので、子どもたちの命が危ないのではないかと思っています」
2歳の女児に交際相手が虐待をする背景には、夫婦関係、母子関係の問題があったことを実父が証言した。これが本当であれば、当事者間の問題でもあるものの、同時に家裁の調査や警察の捜査のあり方も問われるのではないか。長女や長男が虐待されない環境を整えていく必要がある。