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世論調査の結果の衝撃

 そうそう、「人に優しいデジタル化」と言えば、私は初代デジタル相の平井卓也氏の演説を現地(香川1区)で聞いたことがある。2年前の衆院選のときだ。

 平井氏は「人に優しいデジタル」「格差を生まないデジタル」「困っている人を助けるデジタル」など、多いときは3秒に1回ぐらいの割合で演説にデジタルという言葉を入れていた。いろんなデジタルがあるんだなと思ったが、今の状況は「人に優しくないデジタル」である。

平井卓也 ©JMPA

 そして週明けの月曜日、読売新聞の世論調査の結果が発表された。

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『内閣支持急落41% マイナ対応「不適切」67%…本社世論調査』(6月26日)

 岸田内閣の支持率は41%と、前回(5月20~21日調査)の56%から15ポイントも下落。なかなかの衝撃である。その大きな理由はこれだ。

《マイナカードのトラブルについて、政府は適切に対応していると「思う」とした人は24%にとどまり、「思わない」が67%と多数を占めた。現在の健康保険証を24年秋に廃止し、マイナカードに一本化することに「反対」は55%で、「賛成」の37%を上回った。》

 やはりキーワードは「マイナトラブル」である。このまま保険証廃止を押し切るのだろうか。どうする岸田首相。