今年もあっという間に上半期が終わります。上半期に印象深かった言葉を振り返ると「あの問題」は今年の流行語としても有力かもしれない。たとえばこちら。

「マイナトラブル」

 ポイントではなくトラブルがひもづけされてしまった。マイナンバーカードをめぐるさまざまなトラブルは現在も報道中。

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『マイナカード巡るトラブル、岸田首相「コロナ並み臨戦態勢」で対応へ』(読売新聞オンライン6月21日)
『マイナ、混乱収束せず』(毎日新聞6月21日) 

河野太郎 ©文藝春秋

もうひとつの流行語候補

 臨戦態勢とか混乱収束せずとか、とても物騒なマイナンバーカード。今回の問題では次の言葉も流行語候補では?

「ヒューマンエラー」

 マイナトラブルの釈明として出てきた言葉である。使用例をみよう。

『河野太郎氏、マイナカードめぐるトラブルで謝罪「ヒューマンエラー反省しなければ」情報番組出演』(日刊スポーツ6月1日)

 河野太郎デジタル相はテレビ番組で今回の問題について「デジタル庁がきちんとしていれば防げたヒューマンエラーだったことを反省しなければいけない」など「ヒューマンエラー」を強調。岸田文雄首相も6月6日のデジタル社会推進会議で「ヒューマンエラーを防ぐデジタル化を徹底するなど対策を強化してください」と河野氏に指示した。