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結婚後して「初めて気づいた部分」

――結婚後、おふたりの日々の暮らしのスケジュールはどんな感じですか? 篠原さんは、日本大学大学院芸術学研究科後期博士課程で動物文学について学ばれているんですよね。

かをり はい。でも研究の進捗報告をする先生と1対1のオンラインの授業が多いので、日大にはあまり行っていなくて……。

拓哉 僕もQuizKnockの仕事は、リモートワークが併用できるので、YouTubeの撮影のときはもちろん行くんですけど、家で仕事する時間も多いです。

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かをり でも、家でずっと一緒にいることは少ないよね。どちらかが出かけている。私は家だと作業がはかどらないタイプなので、喫茶店とかに行って仕事をすることもあります。

――結婚して、お互いの「初めて気づいた部分」ってありますか?

拓哉 料理ができる。

かをり 結婚する前に角煮を作ってあげたことがあるの、覚えてない?

拓哉 あれは、「料理を作ってもらった」じゃなくて「肉を煮たい気分だったんだな」と思ってた。

かをり 夫は、意外と花を買ってきてくれたりします。あとは、結婚指輪をちゃんとつけていることとか……。あ、朝、本当に起きない。

拓哉 だって起きる前って無意識じゃん。頑張れないわけよ。

かをり 「朝、夫を起こす」という家事がこの世で一番嫌い。良心に訴えかけてくるから胸が痛い。一気に起こそうとしたら負荷が大きいので、ちょっとずつ起こすようにしています。あと「トイレに行くと起きる」と言っていたから、ちょっと意識が戻った瞬間に「トイレ行けば? トイレ行けば?」と語りかけたら、「出ない」と言ってまた寝た(笑)。

「『何事か!』と思って飛んで行ったら…」

拓哉 そっちはすぐ転ぶよね。

かをり よく転ぶので、注意を喚起するために、家の階段に緑のテープを貼ってくれました。逆に私は結婚して一緒に暮らすようになって「人はそんなに転ぶわけではない」と知った。

拓哉 僕はここ数年、転んでないよ。いや、10年転んでないかも。

かをり 私は基本の移動手段が「走る」だから転ぶのかな。最近は、自分がいつ転んだか記録をつけておくために、転んだらツイッターに書くようにしていて、見返したら3カ月に1回は大きく転んでました。

©文藝春秋

拓哉 「迎えに来て」と電話がかかってきて、「何事か!」と思って飛んで行ったら、転んでたってこともあった。

かをり 転ぶと落ち込むんだよ。痛いのは平気なんだけど。転んでケガして予定をキャンセルすることもあって……。

拓哉 遊びの予定でよかったよ。

かをり 仕事だったら這ってでも行ってたけどね。