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「クイズ対決をして名字を決めようって話も…」QuizKnock河村拓哉、篠原かをり夫妻が明かす“結婚までの道のり”

クイズ界最強夫婦インタビュー #1

source : ライフスタイル出版

genre : ライフ, ライフスタイル

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 クイズがきっかけで親しくなって結婚した、YouTubeチャンネルの登録者数200万人超えの東大発知識集団QuizKnockメンバー河村拓哉さんと、『日立 世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターや『嗚呼!! みんなの動物園』の動物調査員などテレビでも活躍中で、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!! 』の優勝経験を持つ動物作家の篠原かをりさん。

 共著『雑学×雑談 勝負クイズ100』を刊行したばかりの「クイズ界最強夫婦」のご自宅に伺って、担当編集者がインタビュー。前編では、ふたりの出会いや新婚生活について迫ります。(全2回の1回目/続きを読む

©文藝春秋(撮影:末永裕樹)

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――おふたりの最初の出会いは、いつ、どこで?

かをり 大学に入ってからですね。夫が19歳、私が18歳くらいだったかな。

拓哉 そんな気がします。その前に、『高校生クイズ』に出て、虫のことをしゃべっている彼女をテレビで見たという記憶はあるのですが。

かをり 初めて会ったのは、大学を問わずに集まるクイズの大会だったよね。私は慶應、夫は東大のクイズ研究会に所属していて。

玄関に体育座りをして過ごした夜

拓哉 当時はクイズが今ほど流行っていなくて、数十人とかの規模だったから、参加者全員と知り合いになったんですよね。今は人数がものすごく増えて、そんな感じじゃなくなりましたけど。

 初対面のとき「高校生クイズに出ていた人だ」と気づいて、そのときも「虫が好き」と言っていたから「芯がある人だな」と、ぼんやりと思いました。クイズって、どうしても手広くいろんな知識を身につけがちで、僕もそのパターンだったから「何か一点についてめちゃくちゃ好きな人って珍しいな」と。

かをり そのあと、当時私がひとり暮らしをしていた家のそばでクイズ大会が開かれて、それに出ていたクイズ研究会の先輩が打ち上げで酔い潰れてしまって「どうしよう?」となった参加メンバーが、私の部屋に酔った先輩を担いで来たことがあったんです。私はその大会に出ていなかったんですけどね。8畳のスペースに13人くらいの人がいて、その中に夫もいたんですが、今思えばあの人数をどうやって収納したんだろう(笑)。

拓哉 酔い潰れている人は、横長に寝て場所取っているし(笑)。

『雑学×雑談 勝負クイズ100』

かをり 終電もなかったから、布団や寝袋を床に敷いて、テトリスみたいにうまいこと隙間を埋めながら雑魚寝して一夜を明かしたんですけど、夫だけ硬い石の玄関に体育座りをして一晩過ごして、唯一家の中に上がらなかったんです。

拓哉 女性のひとり暮らしの部屋に上がるのは抵抗があったから……。申し訳ないなと思いつつ、玄関で泊まらせてもらって。

かをり あの酔い潰れていた先輩も今は医師として活躍しています。しかも私が通っている病院で働いているので、「あのとき家で寝かせて健康を維持してあげたことが、私の健康の維持につながった」と思う日がくるかもしれない(笑)。

拓哉 そんな感じに、クイズの仲間という感じで知り合って。