クイズがきっかけで親しくなって結婚した、YouTubeチャンネルの登録者数200万人超えの東大発知識集団QuizKnockメンバー河村拓哉さんと、『日立 世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターや『嗚呼!!みんなの動物園』の動物調査員などテレビでも活躍中で、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!! 』の優勝経験を持つ動物作家の篠原かをりさん。

 共著『雑学×雑談 勝負クイズ100』を刊行したばかりの「クイズ界最強夫婦」のご自宅に伺って、担当編集者がインタビュー。後編では、新刊の制作の裏側について迫ります。(全2回の2回目/最初から読む

©文藝春秋(撮影:末永裕樹)

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――クイズ作家としても活躍されているおふたりですが、新刊の『雑学×雑談 勝負クイズ100』では、「グルメ、カルチャー、スポーツなど10ジャンルの、雑談が盛り上がりそうなクイズを作ってください」とお願いして、取材日にぶっつけ本番でクイズを出し合っていただき、答えを出す過程のおふたりの雑談も収録しました。こういうタイプのクイズの依頼は以前にもありましたか?

かをり これまでは、「動物や昆虫など私の得意分野の、このくらいの難易度のクイズを作ってください」という依頼が多かったので、今回のように幅広いジャンルの問題を作ってほしいという依頼は珍しかったですね。

拓哉 僕も日頃は「この商品をPRするためのクイズ」とか「答える人の実力がちゃんと測れるクイズ」みたいな依頼をいただいて問題を作るケースが多いです。なので今回、「雑談が広がりそうなクイズであれば、好きに作っていいですよ」という自由度の高い依頼を受けて、逆に悩みました。

かをり 普段クイズをやっていない普通の読者が読んで、「答えがわからないな」となっても、本を閉じることなく面白く読んでもらえるように心がけました。身近なものをテーマにして、「答えを考えてみよう」と思えて、クイズに関する雑談部分を読んで「へえ~」と思ってもらえる本にしたいな、と。

©文藝春秋

クイズ作成で大変だったこと

拓哉 この本には、「本当にそれしか答えがないんですか?」とゴリゴリに詰められたら困るような問題も、そのあとの会話で説明できて許されそうだから、あえて入れたりしています。なるべくはっきり答えを言い切れる問題にはしているんですけど、いつもよりそのルールを緩めています。

かをり その出題の問題点が「揉めごと」に発展したとしても、会話が盛り上がればいいわけだからね(笑)。

――作ったクイズがバレないように同じ家で生活するのは大変でしたか? 

かをり 私は普段から夫にクイズを出すことがよくあるんですが、「乾燥して砂糖が固まった場合、どうすれば復活するでしょう?」というクイズを出したら、もともと夫が教えてくれた知識だったということがあったんです(笑)。