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参考書がなくても勉強はできる
そもそも、司法書士試験がどのくらい膨大な知識を求められるか、それを知ってもらうために試験の内容を紹介したい。
試験は例年は7月に一次試験、10月に二次試験が行なわれている。一次試験はマークシートの択一式と不動産登記法・商業登記法の書式についての記述式で、二次試験は面接の口述試験である。
一次試験のマークシートは午前中に、憲法(3問)/民法(20問)/会社法(9問)/刑法(3問)の計35問、105点満点が出題される。
午後のマークシートは、不動産登記法(16問)/商業登記法(8問)/民事訴訟法(5問)/民事執行法(1問)/民事保全法(1問)/供託法(3問)/司法書士法(1問)の計35問、105点満点だ。
さらに午後には、不動産登記法/商業登記法の記述試験が各1問、70点満点で出題される。
これを見ただけで頭が痛くなる人も少なくないだろう。
そして、この一次試験に合格すると、10月の二次試験に進める。一次試験の合格発表は、二次試験の約2週間前である。
この二次試験は口述試験だが、一次試験をパスできる力があれば、そんなに怖い試験ではない。どちらかというと面接程度の意味合いの、簡単なものではある。
口述の試験科目は、不動産登記法/商業登記法/司法書士法の中から2問が出題される。所要時間は1人あたり15分程度である。