口述試験では…
司法書士の口述試験では、1人の受験生に対して2人の試験官からそれぞれ1問ずつ質問が出される。質問はシンプルな内容だから、そんなに長々と答えることはない。落ち着いて、はっきりした言葉遣いで答えるのが肝心である。
こうして2段階の試験が終わって、合格者発表が行なわれるのが11月である。官報の他、筆記試験を管轄する法務局・地方法務局での掲示、法務省公式サイトに最終合格者の名が掲載される。
いちばん楽なのは法務省のサイトにアクセスすることだが、さすがに発表当日はアクセスが集中するので、なかなかつながらない。こんなことに時間を使うのは無駄だ、合格していればどうせ予備校が「おめでとうございます」と連絡してくれるだろうと踏んでいたら、予想通り予備校から電話が来た。予備校にとっては、少しでも通った人間が合格すれば「実績」になるのだから、親切にしてくれるのだ。
説明の順序が逆になったが、受験の申請書は、全国の法務局か地方法務局の総務課でもらい、郵送で申し込む。受験手数料は8000円で、受験申請書に収入印紙を貼付する。
受験会場は自分で選ぶことができる。通常は自宅の最寄りの場所を選択するが、俺は隣県の鳥取で受験した。岡山より鳥取のほうが受験者の数が少ないから静かだし、机の間隔も広いので、落ち着いて試験を受けられるからだ。
北海道や沖縄など遠方の会場で受けるのも気分転換になるかもしれない。受験生にはなかなか余裕もないが、おもしろいかなと思う。
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