〈あらすじ〉

 IT企業社長ユ・ミンホ(ソ・ジソブ)の不倫相手の女性キム・セヒ(ナナ)が、ホテルの密室で殺害された。第一容疑者となったミンホは潔白を主張し、裁判に向けて敏腕弁護士ヤン・シネ(キム・ユンジン)を雇う。

 ミンホが身を潜めている雪山の別荘を、シネが一人で訪問する。無罪を勝ち取るためには事実を知っておく必要があると、シネはミンホに聞き取り調査を開始。ミンホは、数カ月前にセヒと乗っていた車が起こした交通事故が、この事件に関係しているかもしれないと告白する。

〈解説〉

 殺人容疑をかけられた男と女性弁護士が、雪で閉ざされた山荘で事件の真相を追うクライム・スリラー。『マリン・ボーイ』から13年ぶりとなるユン・ジョンソクの長編監督作。105分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆よく出来ていると感心しつつ、正直言って、話のくどさ(“恨”というものか?)に耐えられず。完全に好き嫌いの問題。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆息詰まるスリラーと言えなくはないが、トリッキーな発想が話の曲折に向けられすぎた。感性や体質にも変化球が欲しい。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆執拗な場面転換に振り回されつつ、役者たちの悪人顔や善人顔に楽しく想像がふくらんだ。結末がわかっても退屈せず。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆2016年製のスペイン映画を手堅く脚色。語りの仕掛けの面白さに賭けた構成が肝。人気の出そうな吸引力がしっかりある。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆どこかのリメイクだとしても、韓国版としての脚本、演出、映像、俳優のスキルも高い。流さぬようなグリップが欲しい。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『告白、あるいは完璧な弁護』(韓国)
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