〈あらすじ〉

 テキサス州西部。シングルマザーのレスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに当選して19万ドルもの大金を手に入れるが、全てを酒代に使ってしまう。

 6年後、路頭に迷った彼女は、過去に置き去りにした一人息子のジェームズ(オーウェン・ティーグ)や、かつての友人夫婦を頼るが、結局酒のトラブルで見放される。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、スウィーニー(マーク・マロン)という男性だった。彼の働くモーテルに雇われたレスリーは、人生をやり直す決意をするが……。

〈解説〉

 アルコールで人生が破滅した女性の再生物語。第95回アカデミー賞主演女優賞ノミネート。数多くのテレビドラマで演出を手掛けてきたマイケル・モリス監督の初長編作品。119分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆最下層でもがくアル中おばちゃん。演技が真に迫るだけに、同情よりイラダチが?! マジメで美貌の息子もいるというのに。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆蜜を探るようにバーボンを舐め、腐った魚のような眼で「もう一杯」をせびる演技が出色。終盤の展開も軽い驚きを伴う。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆だらしないアル中女に幸せな出会いがあるわけなし。それなのに次第に彼女がエンジェルに思えて何だか幸せな気分に。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆何より役者の映画。カントリーブルースの如き人生哀歌。厳しいどん底で出会う優しさには適度な甘味があり呑みやすい。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆南部訛り、細胞、骨に至るまで役と同化していたライズボローをとことん堪能。もし彼女じゃなかったら退屈だったかも。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『To Leslie トゥ・レスリー』(米)
6月23日(金)より全国公開
https://movies.kadokawa.co.jp/to-leslie/