〈あらすじ〉
ルイス(セルジ・ロペス)は、行方不明の娘を探すため、車でモロッコの山岳地帯を抜け、砂漠へと辿り着く。幼い息子エステバン(ブルーノ・ヌニェス)と愛犬ピパも一緒だ。そこでは野外レイブ(ひと晩中ダンスミュージックを流して踊り明かす音楽イベントのこと)が行われていた。会場中を探し回るも、ここに参加すると言っていた娘の姿は見当たらず、見かけたという者もいない。聞けば、また別の場所でもレイブが開かれる予定があるという。
やがて当局がやってきて参加者たちを追い払う。どうしても娘と再会したいルイスは、ステフ(ステファニア・ガッダ)やジョシュ(ジョシュア・リアム・ヘンダーソン)ら音響機材を積んだレイバーたちのグループとともに砂漠の深部へと進むことに。が、装備が甘い車でオフロードの旅は容易ではなく――。
〈見どころ〉
身体を震わせる重低音。プロの俳優ではなく一般人から選ばれたというレイバーたちの強烈な個性と存在感。そして、ネタバレ厳禁な衝撃展開!
失踪した娘を探しに砂漠へ……熱狂的な支持を集める話題作!
サハラ砂漠に響き渡るダンスミュージックと予測不可能な展開に圧倒される本作は、カンヌ国際映画祭で審査員賞、サウンドトラック賞ほか4冠を達成。さらに世界中の賞レースを席巻したうえ、アカデミー賞でも国際長編映画賞、音響賞にノミネートされた。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆「髪より細く剣より鋭い」砂漠の抜け道の危うさが、見る側の眼に刺さってくる。空間設計や撮影の技がよく企まれている。西欧文明のあやふやな自信が次々と突き崩されていく過程もスリリング。素人俳優たちの形相がリアルだ。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆大音響が放たれる荒野、体を摺り寄せ踊り狂う群衆、そして茫漠たる砂漠。仰天の展開に怯えつつシラートの意味を探る。今を生きているのは「たまたま」で、死は「来る」のではなく「ある」のだと。恐怖のロードムービー。
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森直人(映画評論家)
★★★★★地獄のダンスフロアに立つような衝撃。『マッドマックス/怒りのデス・ロード』の狂騒を異形化し、『捜索者』の執念と『眼には眼を』の不条理を再配置。砂漠そのものが重低音で響く、サウンドデザイン主導の黙示録体感映画だ。
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洞口依子(女優)
★★★★★映像と聴覚、天国と地獄、冒頭から終盤まで得たことのない驚愕の感動を味わう。映画表現は未知なる挑戦に溢れていると実感。現在の世情を示唆するようでもあるが、劇場でリズムに乗せられて体感できる、恐怖の映画体験。
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ゲスト評者
竹田ダニエル(ジャーナリスト・研究者)★★★☆☆音響の良い環境で見ることをおすすめしたい。小さな端末の画面で見たのでは、「何を見ているんだろう」という気持ちに……。映画体験としては貴重だと思う。深い意味を知ると、2度見たくなる衝撃作。
たけだだにえる/1997年生まれ、アメリカ出身・在住。「カルチャー×アイデンティティ×社会」をテーマに執筆、研究。2023年「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞。著書に『世界と私のAtoZ』、『アメリカの未解決問題』(共著)など。
- 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
- おすすめできます♪★★★★☆
- 見て損はない。★★★☆☆
- 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
- うーん……。★☆☆☆☆
©2025 LOS DESERTORES FILMS, A.I.E., TELEFÓNICA AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U., FILMES DA ERMIDA, S.L., EL DESEO DA, S.L.U., URI FILMS, S.L., 4A4 PRODUCTIONS 配給:トランスフォーマー
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『シラート』
6月5日(金)~
監督・脚本:オリベル・ラシェ
共同脚本:サンティアゴ・フィジョール
2025年/スペイン・仏/原題:Sirāt/115分
https://transformer.co.jp/m/sirat/




