1ページ目から読む
2/2ページ目

命を「見事に使い切りましたね。本当にお疲れ様!」

 リョウコさんは音楽と家族を深く愛し、日々、猪突猛進に過ごした。今は、命を「『見事に使い切りましたね。本当にお疲れ様!』と言ってあげたい」とマリさんは語る。

「息子のデルスも、亡くなったと聞いた時は『ウソ? マジで?』とショックを受けていましたが、『でも、ババ(祖母)はいっぱい生きたからね』と開き直っていました」

量子さんのお別れ会(著者提供)

 このほか、葬儀でマリさんのイタリア人の夫が突然「リョウコは土葬にすべき」と発言したことや骨壺の話、中村勘三郎さんとの思い出など、インタビュー「ヴィオラ母さんは濃く生きた」は「文藝春秋」2023年8月号(7月10日発売)と「文藝春秋 電子版」(7月9日公開)に掲載されている。

『ヴィオラ母さん』(小社刊)