自民党の石原伸晃氏の「次期衆院選の立候補を見送り」という各紙記事を熟読した。伸晃氏が何を言っているのかよくわからないからだ。

 6月27日の会見では次のように言っていた。

「後進に道を譲ることにした。新しいリーダーを作っていかなければならないと考え、決断に至った」

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謎だらけの発言

 この文脈なら普通は政治家引退である。しかし、

「あっ、引退しませんから」

石原伸晃氏 ©時事通信社

 その理由は、

「第2の政治人生を2年後の参院選に焦点を絞って、再挑戦したい」

 これを記事にするとこうなる。

『石原伸晃氏、衆院選立候補見送り 「あっ、引退しませんから」参院選出馬に意欲』(朝日新聞デジタル6月28日)

 読めば読むほどわからない。2年後の参院選に立候補したい? しかし言ってることは謎だらけ。まず「後進に道を譲る」の意味だ。

 石原氏は21年に東京8区で立憲民主党新顔の吉田晴美氏に3万票以上の差で敗れ、比例東京ブロックでも復活できなかった。つまり、ぺんぺん草も生えないほど自分で道を荒らしておいて「後進に道を譲る」とはどういうことか。意味不明だ。